安楽寿院に伝わる寺宝、什物をご紹介します。申し訳ありませんが、現在、当院ではこれらの寺宝のほとんどは公開しておりません。インターネット上のみの公開です。
本尊阿弥陀如来坐像当院本尊をご紹介します。平安時代の終わりに近い保延5年(1139)の作、重要文化財に指定されています。
豊臣秀吉の朱印状はいかがでしょうか。江戸時代の五百石の領地は、寺院としては相当多い方ですが、平安から鎌倉にかけての最盛期のそれに比べると、ほんの微々たるものだったのでしょう。これで寺を維持していくのは困難で、江戸後期になりますと、塔頭寺院の数も少なくなってしまっていたようです。それもなくなった現在は・・・。
現在ではこの朱印状を含め当院にとって貴重な物は、博物館なり貸金庫なりへ預かっていただいてますが、そのような施設のない時代は多くの物品が盗まれたり、焼けたりしてしまっていたことでしょう。当院でも室町時代までには何度も火災に遭い、多くの貴重な文書などを失っています。残念なことです。
今回は、少々ズルをして、京都国立博物館のページにリンクさせていただきました。以前からいろいろとお世話になっている京博には何点もの安楽寿院什物を預かっていただいています。中では「孔雀明王」と「普賢菩薩」、「阿弥陀聖衆来迎図」の3点が重要文化財に指定されています。その他にも「中尊寺経」の内の3巻、「石造阿弥陀三尊」、「不動三尊像」、「明月記断簡」、平安初期の「大般若経」、等々。この「孔雀明王」は時々常設展示の方で展示されています。